小さなアリの物語園長日記

2024/5/9小さなアリの物語

小さなアリの物語小さなアリの物語

 久しぶりに青空が広がり、多くの子どもたちが園庭で遊んでいました。
 いつもは横に置いてあるタイヤの上を走り回って遊んでいるのですが、今日はタイヤを縦にし、くぼみに砂を入れて遊び始めた子どもたちが現れました。
 それから草花が成長し始めたので、クローバーをとってきて砂と混ぜ合わせて料理をしている子どもや草の中に隠れている虫を探している子どももいて、自然と触れ合う遊びが広がってきました。
 その中で、小さなアリの動きを見ていた年少の子どもが「アリ小さいね。」と私に話し掛けてきました。「赤ちゃんアリかな?」と伝えると、ちょろちょろ動くアリを見て「探している。」と言うので、「何を探してるのかな?」と尋ねると「花かな。花が食べ物かな。」と言って、小さなアリに一枚の花びらを被せていました。被せた花びらから小さなアリが柵の下を抜けて歩道に出たその時に、年長の子どもたちが来て「赤ちゃんアリだから、お父さんお母さんを探しているんだよ。迷子になったのかな。だから、お父さんお母さんが見つかって出ていったんだよ。」と年少の子どもへ話していました。年少の子どももその話を聞いて、「そうなんだ。」と納得していました。
 素敵な「小さなアリの物語」が生まれた瞬間でした。